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受付・エントランスにおすすめの観葉植物5選

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【第1部:受付・エントランスに観葉植物を置く意味とは?】

受付エントランスに観葉植物を設置した画像

受付やエントランスは、企業の“顔”とも言える空間です。来訪者が最初に目にする場所であり、社員が出社・退社する際に必ず通る動線。そのため、この空間の印象は、企業そのもののイメージを大きく左右します。

特にBtoB業界においては、信頼性や清潔感、ホスピタリティといった要素が第一印象を決める判断材料になります。そこで重要な役割を果たすのが「観葉植物」です。植物は視覚的な柔らかさを加えるだけでなく、空間に安心感と温もりをもたらし、来訪者との心理的距離を縮めてくれる存在です。

実際、白やグレーを基調とした無機質な空間に、一鉢のグリーンがあるだけで“柔らかさ”“落ち着き”“品の良さ”といった印象が加わります。これは色彩心理学において「緑」が安心や調和を象徴する色であることにも関係しています。

また、観葉植物の存在は「きちんと手入れされている=この会社は丁寧で信頼できる」という暗黙のメッセージにもつながります。さらに、働く社員にとっても植物があることで、オフィスに入った瞬間に感じる“空気”が変わり、気持ちの切り替えやストレスの軽減につながるという調査結果も多数報告されています。

空間デザインの観点から見ても、受付やエントランスという限られたスペースに植物を効果的に配置することで、空間にリズムや奥行きを与えることが可能です。高さのある植物は縦の広がりを、葉の動きがある植物は生命感を演出し、空間に“ストーリー”を生むのです。

さらに、企業文化の表現としての役割も見逃せません。観葉植物をうまく取り入れた受付は「この会社は空間づくりにまで気を配っている」というブランドメッセージを視覚的に伝えることができます。特に来客が多い業種や、印象づくりが営業成果に直結する企業にとって、受付の植物演出は営業ツールの一部と捉えるべきです。

近年では、企業のウェブサイトやSNSでもオフィスの写真が公開される機会が増え、オンライン上での第一印象としても受付のデザインは重要です。写真や動画を通じて目に触れることを考慮すると、常に美しく保たれた観葉植物は、視覚的な“信頼感”や“誠実さ”を表現する要素にもなります。

さらに、香りや葉の動き、季節感を含む演出を加えることで、五感に訴える印象設計も可能です。例えば、エントランスの光が差し込む場所にポトスやアレカヤシを配置し、視線の高さにアイビーやシダを取り入れることで、自然なレイヤーが生まれ、動きのある“呼吸する空間”が実現します。企業の持つ温度感や文化までも、植物の選定や配置で表現することが可能なのです。

また、観葉植物は単体で存在するだけでなく、鉢カバーや背景との組み合わせでより強い印象を作ることができます。ウッド調の受付カウンターとの相性を考え、鉢を籐素材にしたり、壁面グリーンと組み合わせて設置することで、より一貫性のある空間デザインが完成します。

特に、美容クリニックやデザイン事務所、来訪者の印象がビジネス成果に直結するような業種では、グリーンの取り入れ方ひとつで他社との差別化が可能になります。細部まで気配りの行き届いた空間は、まさに「この会社なら任せられる」という安心感を生み、信頼獲得の第一歩になるのです。

つまり、観葉植物は単なる装飾ではなく、「企業文化」「空間体験」「第一印象設計」のすべてに作用する戦略的アイテムであり、受付・エントランスという“勝負の場”で真価を発揮する存在なのです。

【第2部:受付・エントランスに適した観葉植物の選び方】

観葉植物をオフィスの受付やエントランスに設置する際、最も重要なのは「空間との調和」と「メンテナンス性」です。単に好みで植物を選ぶのではなく、企業イメージや設置環境、そして来訪者に伝えたい印象まで含めて、戦略的に選定する必要があります。

まず、日当たりと風通しの条件を確認しましょう。受付は建物の中央に位置し窓がないケースも多いため、耐陰性が高く管理のしやすい品種が適しています。たとえば、サンスベリアポトスアグラオネマなどは、日照が少なくても育ちやすく、比較的手間がかかりません。また、これらは空気清浄効果が高いことでも知られており、「空気感の良い企業」を演出するにはうってつけです。

次に考慮すべきは、企業の“らしさ”をどう表現するかという点です。たとえば、伝統や格式を重んじる企業であれば、ゴムの木(フィカス・アルティシマ)のような落ち着きと重厚感を持つ植物が似合います。一方で、スタートアップやクリエイティブ系企業であれば、ユニークなフォルムのモンステラドラセナ・コンシンネなど、個性のある植物が空間に動きを与え、来訪者に印象的なイメージを残します。

また、受付カウンターの横や壁面など、視線が集中するポイントに設置する場合は、植物の「高さ」や「ボリューム感」も重要です。空間が広ければ、ベンジャミンユッカなどの中〜大型鉢を、狭いスペースならテーブルサイズのパキラやアイビーを選ぶとバランスが良く、視覚的な心地よさが生まれます。

メンテナンスの観点では、水やりの頻度が少なくて済む植物を選ぶことが、長期的な管理コストを抑えるうえで有効です。また、メンテナンスを外部業者に委託する場合は、植物の状態がオフィスの印象を左右することを意識し、「常に清潔で美しく保たれること」が絶対条件です。

さらに、香りや質感など五感に訴える植物も、近年では注目を集めています。アロマ効果のあるハーブ系植物(ラベンダーやローズマリー)や、手触りの良いシルクジャスミンなどを取り入れると、自然との接点がより濃くなり、来訪者や社員にとって印象深い空間を演出できます。

このように、観葉植物の選定は単なる“見た目”だけでなく、「ブランドイメージの構築」や「空間の個性化」に直結する重要なプロセスです。受付やエントランスは限られたスペースだからこそ、そこに配置する植物には企業の“想い”を乗せる意識が必要なのです。

【第3部:おすすめの観葉植物5選とその特徴】

ここでは、受付・エントランスに最適な観葉植物を5種類厳選し、それぞれの特徴や適したシーンを紹介します。単なる人気ランキングではなく、企業イメージの強化空間の印象改善という観点から、実用性とデザイン性のバランスを考慮して選定しました。

1. パキラ(Pachira)

光沢のある葉と編み込まれた幹が特徴的な観葉植物。成長が比較的ゆっくりで、管理もしやすいため、受付のシンボルグリーンとして人気があります。風水では「金運を呼び込む」とされ、事業繁栄の象徴としても好まれます。高さのバリエーションが豊富で、天井の高い空間にも低いカウンター横にもフィットします。

2. サンスベリア(Sansevieria)

「トラノオ」とも呼ばれる直立したフォルムがスタイリッシュな植物。耐陰性・耐乾性に優れており、エントランスのような気温・日照が安定しにくい場所でも育てやすいのが魅力です。空気清浄効果が高く、置くだけで清潔感を演出できます。無機質なデザイン空間とも相性が良く、ミニマルな美しさを引き立てます。

3. モンステラ(Monstera)

大きな葉とユニークな切れ込みが特徴で、自然な南国ムードをもたらします。観葉植物の中でもアイキャッチ効果が高く、来訪者の記憶に残りやすいため、「印象に残る受付」を目指す企業におすすめです。比較的光を好むため、ガラス面の近くや明るいロビーに最適です。

4. アグラオネマ(Aglaonema)

やわらかな葉色とコンパクトなサイズ感が魅力の植物。シックで上品な色調の品種も多く、ラグジュアリー感のあるオフィスデザインとも調和します。低光量環境でも育ちやすく、カウンター上など限られたスペースにも最適。インテリアの一部として溶け込むようなデザイン性が特長です。

5. フィカス・ウンベラータ(Ficus umbellata)

ハート型の大きな葉がやわらかな印象を与える人気植物。ナチュラルな雰囲気と人間味のある空気をつくりたい場合に最適です。背の高いサイズを選べば空間に垂直の動きをもたらし、天井の高さを活かした開放感を演出できます。明るめの木製家具やベージュ系の内装との相性も抜群です。

この5種は、それぞれが異なる印象を持ち、どんな業種や企業文化にも対応可能です。重要なのは、“何を伝えたいか”という明確な意図をもって植物を選ぶこと。単なる流行ではなく、企業の価値観を象徴する存在として、グリーンを活用することで、オフィス空間は確実に「語る力」を持ち始めます。

【第4部:観葉植物を選ぶ際に押さえておきたい4つの実践ポイント】

受付やエントランスに観葉植物を取り入れる際、単に「見た目がいいから」「人気があるから」といった理由だけで選んでしまうと、空間全体の印象がちぐはぐになったり、メンテナンスの負担が大きくなったりと、思わぬ課題が発生することがあります。植物も空間設計の一部である以上、「用途」「意味」「環境」に応じて選定することが、最も効果的で美しいグリーン演出の鍵となります。

ここでは、企業の“顔”ともいえる受付・エントランスに最適な観葉植物を選ぶための、4つの視点をご紹介します。

① 空間のサイズと光の条件を把握する

まず最も大切なのは、植物にとっての「環境適応性」です。たとえば、日光がほとんど入らないエントランスに日照を好む植物を置いてしまえば、すぐに枯れてしまったり元気を失ってしまうことに。反対に、明るすぎる場所に耐陰性植物を置けば、葉焼けなどのトラブルを招く可能性があります。

具体的には、北向きや照明中心の空間ではサンスベリアやアグラオネマ、ポトスなどの耐陰性植物が好まれます。一方、南向きやガラス張りの明るいエントランスでは、フィカス・ウンベラータ、モンステラ、アレカヤシなども候補となります。

また、天井高やカウンターの有無、通行の妨げにならないかといったレイアウト設計の観点からも、高さ・幅・奥行きのバランスはしっかり確認しておきたいポイントです。

② 企業イメージや業種との親和性を考慮する

植物にも“個性”があります。葉の形や色味、全体のシルエットが空間に与える印象は驚くほど大きく、それはそのまま企業のブランディングにもつながります。

たとえば、士業や金融業界のような「信頼・厳格さ」を伝えたい企業では、端正で直線的な植物(例:サンセベリアやコンシンネ)を使うと好印象を与えやすくなります。一方、美容院やウェルネス系、クリエイティブな業界では、葉に動きがある植物(例:フィカス・ベンガレンシスやエバーフレッシュ)で柔らかさや親しみやすさを演出するのが効果的です。

企業のカラーやロゴとの色彩バランスも意識できれば、より統一感のある空間に仕上がります。

③ メンテナンスの手間と運用体制を想定する

観葉植物は生き物である以上、管理体制に応じた種類選びが必要です。頻繁な水やりが難しいオフィスでは、比較的乾燥に強い植物(例:サボテン系、サンスベリア、パキラ)を選ぶとよいでしょう。

また、植物の世話を社員が分担するケースと、外部のメンテナンス業者に委託するケースでは、選べる植物の幅も変わってきます。最近では、レンタルグリーンやフェイクグリーンのサービスも進化しており、「常に美しい状態を保ちたい」「空間演出に妥協したくない」という企業には、こうした外注サービスの活用もおすすめです。

④ 来訪者の動線と視認性をデザインする

最後に重要なのが、観葉植物の「配置」です。せっかく美しい植物を置いても、来訪者の視線に入りづらい場所だったり、他の什器や柱に隠れてしまっては効果が半減します。

たとえば、受付カウンターの後方や横、待合いスペースの奥など、視線が自然に流れる位置に配置することで、「空間に自然と溶け込みながら、印象に残る演出」が実現できます。照明との相性や背景とのコントラストを意識することで、植物の立体感や影の美しさも引き立ち、空間全体に品格を与える効果も生まれます。

総括

植物の選定は、単に“好み”で決めるものではありません。空間の使われ方、企業の方向性、管理体制、そして訪れる人の心理まで考え抜いてこそ、「本当に意味のある植物選び」が実現します。受付やエントランスという限られた空間だからこそ、細部まで設計されたグリーンの演出は、企業の魅力を最大限に引き出す“顔づくり”の要になるのです。

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